ヒトラーが描いた絵の価格は?

ナチス・ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーが約100年前に描いた水彩画やデッサンなどが週末、ドイツで行われたオークションで出品され、計40万ユーロ近く、日本円にして約5580万円で落札されたそうだ。ドイツ南部ニュルンベルクに本社を置く競売会社ワイトラーが明らかにした。
最高値がついたのはノイシュバンシュタイン城を描いた作品で、中国からの買い手が10万ユーロで落札したそうだ。カーネーションの静物画には7万3000ユーロの値がついたという。
競売に出された1904~1922年の作品にはほぼすべて「A. Hitler」の署名が入っており、20日に終了した競売のすべてに買い手が付いたそうだ。入札者はブラジル、アラブ首長国連邦、フランス、ドイツの個人投資家などだったという。
これらの収集家はこの特定の画家の作品を専門にしているのではなく、一般的に高価値の美術作品に関心を持っているそうだ。
皮肉なことに、絵画そのものの価値というよりヒトラーがどのような人物だったかということがこの絵画の価値を高めているのだろう。ヒトラーが芸術家として成功していたら、歴史は大きく変わっていたかもしれない。

おしゃれシニア

60歳以上のおしゃれなNY女性たちを追ったドキュメンタリー映画『アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生』が先月末公開された。
もともとはブログから始まり、人気を呼んで写真集が刊行。、この度映画化もされた。
今、映画のみならずおしゃれを楽しむシニア世代への関心が高まっているそうだ。市場拡大の商機であるとともに、加齢を肯定する生き方に共感が広がり、注目を集めているという。
3兆円以上といわれるシニアファッションの市場規模。中でも60代は約1800万人と、他のどの世代よりも人数が多い。また60代は団塊世代を中心に可処分所得や時間に余裕のある人が多いことも特徴だ。こうした状況を背景に、数年前からシニア世代をターゲットにしたファッション・ビジネスが活性化しているそうだ。三越伊勢丹は昨年、60代前後の女性をターゲットにした新ショップ「メゾンドウーマン」を開店。イトキンは新会社「メビウス」でシニア世代向けの新ブランド「グレイセラ」を立ち上げた。
日本初の写真集も好調だそうだ。昨年発売され『Over60 Street Snap いくつになっても憧れの女性』は現在5万5000部と写真集としては異例の売り上げを見せているという。著者は20代のコンビMASA&MARIさん。平日はファッションとは関係のない仕事に従事しながら、週末になると銀座や表参道で60歳以上限定のファッションスナップを撮影し、ブログ「リデアル」で紹介していたところ、評判を呼んだという。「歳を取ることに対するイメージをポジティブに変えたい」とブログに思いを寄せているという。
写真集を手に取った人は「変に若作りするのではなく、今の年齢を味わうという姿勢に勇気づけられる」と話す。
美魔女ブームに見られるように、美しさ、そして若さ至上主義とも言える価値観が根強い一方で、そんな風潮に息苦しさや違和感を覚える人も少なくない。年齢を受け入れた上で自分なりのファッションを楽しむシニアたちの姿勢や生き方は、下の世代の女性たちにとって一つの希望にもなっているようだ。
今はシニア世代が元気な時代。レジャーを楽しみたいという人も多く、それには相応の服が必要になる。おしゃれを楽しみ、趣味を楽しむシニアが増えれば世の中も活気づき、明るい社会になっていきそうだ。